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 Paragraph  2015 バックナンバー

 

   2015年 12月号

11月11日、国産初のジェット旅客機、三菱リージョナルジェット機「MRJ」試験機が名古屋空港より初飛行。YS11から53年、2003年国産開発が決定し漸く完成。既に400機受注がある▼13日、ボルドーで開催のフィギュアスケート・グランプリシリーズ・フランス大会。ショートプログラムで宇野昌磨(17)1位、村上大介(24)3位。ライブストリーム終了の日本時間14日6時頃、急にツィッターが騒がしくなった。パリでテロ。フランスの24時間ニュースサイトが掲示され、程なく英語放送も紹介。6ヵ所同時多発テロは死者132人、負傷者352人。第2次大戦以来の非常事態宣言が発令され、トルコG20は急遽テロ対策の場となった。15日、フランス軍はISの拠点ラッカ空爆。ベルギー・ブルッセルに実行犯拠点があり21日、テロ脅威最高レベル4、地下鉄閉鎖と休校が25日まで続く。ベルギーやオランダの大都市のムスリムは25%以上。15年ほどで50%を超えると考えられ、イスラム法施行計画もある▼24日、HUAロケットがカナダ通信放送衛星をのせ種子島から発射。商業衛星打上げの幕開けとなる▼27日、フィギュアスケート・グランプリシリーズ・NHK杯、ショートプログラムにて羽生結弦(20)が自身の世界記録を更新し106.33。28日フリープログラムにて216.07の世界記録。合計322.40。ジュニア時代から海外でもその才能を評価され愛でられていた。心技体に美を加え、体操の内村航平(26)と共に、人々を魅了し続けるのだろう▼パリ事件後、「#Pray for Paris」とハッシュタグ。エッフェル塔を始め、世界の象徴的建造物はフランス国旗のトリコロールでライトアップされ、15日は東京タワーやスカイツリーも3色に染まった。祈ろう、そして考えようと思う。この奇跡のプラネットに子供達が幸せであるように。

 

   2015年 11月号

10月1日、防衛省外局の防衛装備庁発足。自衛隊陸・海・空での分散を1カ所にまとめ効率を図る▼5日、マイナンバー法施行、23日以降自治体より通知カード郵送。戸惑いは残るが▼5日、ノーベル賞医学・生理学賞は大村智・北里大特別栄誉教授(80)が、アフリカ等の寄生虫感染症治療の薬剤開発で、6日、物理学賞は東京大学宇宙線研究所所長・梶田隆章教授(56)がニュートリノの質量を示すニュートリノ振動発見で受賞▼21日は89年公開映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」で主人公達が来た日。各国で話題となり、日本ではタイムマシンに改造された「デロリアン」レプリカが登場。お台場のクラシックカー・ショールームに展示され、見学者達がスマートフォンで撮影をしていた。ハイテクメガネやタブレットなど実現したものは多いが、スマートフォンの様な通信機器は全く無かったと感慨深い▼27日、中国が人工島を造成し、領有権主張している南シナ海を米軍艦艇が航行▼英・グラスゴーにて開催の体操世界選手権は、28日男子団体が37年ぶりの優勝。30日内村航平(26)が男子個人総合6連覇。種目別は31日、床で白井健三(19)、鉄棒で11月1日内村選手優勝。「世界一美しい体操」を維持し続ける内村選手への海外選手達の尊敬も篤い▼29日開催の「東京モーターショー」は60周年。日本各社の華麗なスポーツカーが印象的▼30日、ミラノ国際博覧会・日本館は「展示デザイン」部門で金賞。5月に開幕し145ヵ国が「地球に食用を、生命にエネルギーを」のテーマで10月末まで開催され2150万人が来場。日本館の日本の伝統的食文化に人気が集まり、イタリア人が9時間行列し228万人来館。「いただきます、ごちそうさま、もったいない、おすそわけの日本精神が世界を救う」がサブメッセージ。外国語に無い日本の言の葉である▼11日富士山初冠雪、25日木枯らし一号。漂う匂いに、銀杏を踏まぬ様。足元に気をつける季節が巡ってきた。

 

   2015年 10月号

9月1日、重要科学技術史資料、愛称『未来技術遺産』を国立科学博物館が発表。ソニーの家庭型ロボット犬「AIBO」やパイオニアの世界初の業務用及び民生用レーザーディスクプレーヤー。シャープ、NEC、日立の国産初期・8ビット・パーソナル・コンピューター等14点。2008年発足以来208点になる▼3日、和歌山県太地町にてイルカなど小型鯨類追い込み漁が、解禁後初出港。同地の捕鯨は1606年(慶長11年)に始まり、1675年(延宝3年)に追い込み漁が考案。2009年反捕鯨団体シー・シェパード制作映画「ザ・コーヴ」は、脚色や誇張が多いが、ドキュメンタリー映画としてアカデミー賞を始め24の賞を取り、太地町に非難が集まっている▼4日、カナダ・第39回モントリオール世界映画祭ドキュメンタリー部門で映画「コーブ」に対して、八木景子監督(48)の「Behind "THE COVE"」が上映され関心を集めた。ニューヨーク在住の佐々木芽生監督(53)も、日本の情報が世界に認知されず、一方的な主張が定着していく現状を危惧し「クジラ映画」制作開始▼5日、ドイツ・メルケル首相はシリア難民80万人受入れ表明。同国は60万人の労働不足があるが、難民は400万人。22日、EUは12万人分担を決議。中東の裕福なサウジアラビアやUAEの門戸はなお堅い▼9日から10日、台風の影響で関東・東北豪雨発生し、鬼怒川など堤防決壊。保全予算削減や太陽光発電の為の森林伐採等原因が挙げられている。未然への投資は必要と思う▼13日、全米オープンテニス車椅子で国枝慎吾(31)6度目の優勝の快挙▼19日、安全保障関連法案が参議院可決。法治国家と思えぬ国会状況を憂う▼昨年訪れた青森県弘前城で、天守閣移転に際し、20日から27日曳屋ウィーク開催。約400トンを35回で5.3b移動。残り53bはレールで動かし、8年後の堀修復工事完了を待つ▼23日、宮崎秀吉さん(105)が、マスターズ陸上記録会105才から109才部門に出場。100b走42秒22、砲丸投げ3b25a。「世界最高齢の短距離競技者」のギネス認定▼27日、ビルの谷間に大きな満月。心騒がしい日々を送っていたが、中秋のスーパームーンの美しさに元気が出る。

 

   2015年 9月号

8月6日、エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領(60)主導にて1年で完成した新スエズ運河開通。運行収益3倍以上を見込み周辺開発も計画▼9日、ワシントン・シティ・オープン、錦織圭(25)優勝。世界ランキング4位へ▼14日、安倍晋三首相(60)「戦後70年談話」発表。西洋諸国植民地支配危機が日本に及んだ100年前からの歴史を検証し、世界恐慌から日本が戦争に至った経緯、しかし誤った選択による、犠牲者への痛惜と悔悟。戦後生まれが8割を超え、謝罪責任を子孫に負わせず、世界の平和と繁栄に貢献尽力していくと述べる▼15日、全国戦没者追悼式に天皇・皇后陛下出席。70年の復興と発展への国民の努力、大戦への反省、又惨禍を繰り返さぬ様願われた▼シルクロード中継地、豊穣神バアル(ベル)神殿などシリア代表のパルミラ遺跡。18日、遺跡研究の第一人者、考古学者カーレド・アル・アサード(82)斬首、遺跡の博物館前に晒された。23日神殿破壊▼19日、5.5トンの食料・実験器具を積み補給機HUBロケット「こうのとり」打上げ成功。24日、油井宇宙飛行士(45)が日本人初ロボットアーム操作でキャッチ。25日ドッキング。宇宙開発の1つの歯車に過ぎないが、1等星並みに輝けたと語る▼30日、カザフスタン・世界柔道にて団体男女とも金。個人戦は金6、銀4、銅5▼シリアを始め中東、アフリカから脱出が続いている。「世界を平和にする為に出来る事は、まず家に帰り家族を愛する事」と嘗てマザー・テレサは言った。帰るべき家だけでなく、国すら奪われた人々。平常では家族や国に守られている事は、空気のように有難みが分からない。しかし決して子供達から奪ってはならぬと肝に銘じたい。

 

   2015年 7月号

6月1日韓国、MERS(中東呼吸器症候群)で死者確認。4次感染まで拡大し30日までに感染者183人、死者33人。京都府立大・塚本康浩教授(47)のウイルス不活性化抗体スプレー剤を米韓に無料配布▼5日、テニス全仏。車いす部門は国枝慎吾選手(31)がシングルスで2連覇、6度目優勝。ダブルスで6度目の優勝。上地結衣(21)ダブルス準優勝▼7〜8日ドイツにてG7。安倍晋三首相(60)は5〜6日ウクライナ訪問後出席。首脳宣言採択にクリミア半島及び中国の東・南シナ海での状況に、「現状変更への一方的試みへ強い非難」を首脳宣言採択に織り込む▼G7会場エルマウ城は1916年に、神学・哲学者ヨハネス・ミュラーがアルプスの人里離れた地に、知性を共有する場として建設。コンサートホールやダンスホールもある社交場だったが1942年に国防軍兵士保養所、1945年米軍に接収され野戦病院。その後バイエルン市結核療養所を経て1951年子孫に返却、ホテルとなる。音楽祭や学術会議など盛んに開催され、メルケル独首相(61)気に入りの場所▼16日と19日に浅間山小規模噴火。口永良部島は18日に2回目、19日に3回目噴火。昨年3倍になった西之島も18日火山ガス放出確認。29日、箱根大涌谷が小規模噴火し警戒レベル3に引上げ▼18日、秀吉が1592年から造営し4年後の慶長伏見地震で倒壊した、幻の伏見城(指月城)発掘発表▼21日、第1回「国際ヨガの日」。ニューデリーで3万7千人がモディ印首相(64)と共にヨガ。世界各地でもイベント開催▼26日、米連邦最高裁で全州同性婚法案を可決▼22日夏至。6月に入り夜7時を過ぎても明るい。楽しみは金星と木星の接近。暗くなると空を見上げ梅雨空に嘆息。7月1日は16年ぶり大接近。梅雨明けの沖縄では観測ができるのだろうか。

 

   2015年 6月号

5月1日、中国蘇州にて世界卓球選手、混合ダブルス吉村真晴(21)・石川佳純(22)組が銀▼2日、バレリーナ、マイヤ・プリセツカヤ(89)死去。40回来日、美しく繊細な白鳥は世界中を虜に▼3日、ドイツ・メルケル首相(60)ダッハウ強制収容所解放式典に参列。8日、欧州終戦70周年を迎え各国で記念式典。ナチ強制収容所と日本が同列に認識されている事に改めて気付く▼6日、箱根大涌谷付近は噴火警戒レベル2へ。半径300m立ち入り規制▼10日、上原浩治(40)・日米通算100セーブ達成▼17日、大阪市特別区設置住民投票は僅差で反対が上回る▼20日、日本動物園水族館協会(JAZA)は世界動物園水族館協会(WAZA)の、和歌山県太地町のイルカ追い込み漁からのイルカを入手による会員資格停止を受け、イルカ漁からの入手断念。400年の日本の伝統への理解は、シーシェパードや映画「ザ・コープ」の主張に敗れた。実際のイルカ漁では周辺が薄らと赤い程度だが、映画では一面真っ赤な血の海。牛豚の屠殺場で、有史以来人間はどれほどの血を流してきたのかと心鬱ぐ▼24日、大相撲夏場所はモンゴル出身・照ノ富士(23)優勝し大関へ。先輩で付け人の駿馬(33)の母親ぶりが話題に▼29日、口永良部島で9千mの噴煙が上がり、噴火警戒レベル最高5となり全島民避難指示。137人全島民の安否確認、屋久島への避難が迅速に行われ、日本中が安堵▼30日、M8.1小笠原沖地震。深さ682qの太平洋プレート内の震源の深発地震。小笠原母島、神奈川県二宮市の震度5強をはじめ、北海道から沖縄までの広域の異常震域となる▼草木は枝葉を存分に伸ばし新緑の瑞々しさの中、不安な気持ちの人々がいる事に思い寄せる。

 

   2015年 5月号

4月2日〜5月21日まで高野山開創千二百年記念大法会。弘法大師空海は804年遣唐使となり、密教の奥義伝授により最高位の灌頂名の遍照金剛(へんじょうこんごう)を授かり帰国。816年高野山に土地神明神を祀り山岳仏教を開山。能筆家でもあり日本各地の弘法伝説は三千を越す▼8日、天皇皇后両陛下はパラオ訪問。同国、ミクロネシア、マーシャル三ヵ国の大統領夫妻と晩餐。9日ペリリュー島「西太平洋戦没者の碑」に献花。元日本兵土田喜代一氏(95)と倉田洋二氏(88)も慰霊に参列▼11日、パナマにてバラク・オバマ米大統領(53)はラウル・カストロ・キューバ国家評議会議長(83)と59年ぶりの2国間首脳会談。オバマ大統領は14日米議会に「テロ支援国家」指定解除を通告▼26日、テニス・バルセロナオープンにて錦織圭選手(25)優勝▼27日、軌道高度約600q、口径2.4mのハッブル宇宙望遠鏡打上げ25周年を祝い、りゅうこつ座の3千の星の散光星雲「ウェスタールンド2」の映像公開。地球から2万光年。新しい星々が誕生している光景である▼22日、15年ぶりに東京株式市場で日経平均株価が2万円台▼22日、首相官邸屋上に放射能マークシールのある小型無人機「ドローン」発見。26日、出頭者は9日に飛行と語る。世界一安全な国も、空の警備が必要な時代に▼25日、ネパールにてM7.8の地震。被害の大きさに現場は混乱し、各国救助隊の始動も遅れ、今だ実態が把握できない。ただ日本の震災時のように、ネパールの人々は規律を守り、助け合っていると報じられている▼26日、安倍首相夫妻訪米。29日、米上下両院合同会議で演説。首脳会談、ハーバード等大学でのスピーチ、米科学アカデミー、シリコンバレー、在留邦人イベント訪問等、5月3日帰国予定。日本の美徳の以心伝心ではなく、言葉で伝える旅になれるだろうか。

 

   2015年 4月号

3月4日、米・サイエンス誌にアリゾナ州立大学の研究チームは、エチオピアで発見した化石が280万年前のホモ属と発表。ホモ属起源は40万年遡る▼5日、ソウルにてリッパート駐韓米大使(42)襲撃負傷。犯人は10年に駐韓日本大使投石者▼8日ハチ公没80年。東大農学部にて「ハチ公と上野英三郎博士像」の除幕式▼9〜10日、独・メルケル首相(60)来日。朝日新聞質疑に独仏和解は隣国の寛容と述べる▼11日は信越地方に春の大雪。14日、雪の大佐渡山脈を北に、小佐渡山脈を南に挟まれるように船は両津港到着した。汽水・加茂湖の先は国中平野。「トキの森公園」にて、去年誕生した3羽と共に、卵を温めるトキ夫婦の一家を間近に観察。公園を出ると、外では朱色を透かし白い羽を広げ、数羽ずつ塒(ねぐら)に帰るトキの群れ。これが日本の原風景▼13〜14日、南太平洋の83の島からなるバヌアツを大型サイクロン通過。仙台での国連防災世界会議で来日中のロンズデール大統領は急遽帰国▼14日、北陸新幹線、東京ー金沢2時間28分開業。北陸が一段と身近に▼15日、鈴木雄介(27)は全日本競歩能美大会にて1時間16分36秒の世界新記録で優勝▼18〜20日、ミシェル・オバマ米大統領夫人(51)が少女教育振興の為来日▼27日、ナショナルグラフィック誌はトルコ・カッパドキアのネブシェヒル城の地下に46万uの地下都市発掘調査中で、地下都市テーマパーク計画と報道▼23〜29日上海世界フィギア選手権。日本から観戦1千人。全選手への拍手や声援、トイレ等の整列等、日本ルールを中国ファンにも浸透。羽生結弦(20)、宮原知子(17)が銀メダル▼同期間、東京は一気に桜が満開。中国からは花見客が「爆花見」。マナーが問題になったが、文化の違いをきちんと伝えたい▼27日、野生下で誕生したトキのペアが36年振りに営巣。放鳥から7年、孫世代が31日までに15組の抱卵確認。4月には繁殖が益々盛んになる。

 

   2015年 3月号

世界で140万部、日本で13万部のベストセラー 経済格差論「21世紀の資本」の著者トマ・ピケティ氏(43)、1月29日来日しシンポジウムなど出席。2月1日新刊「トマ・ピケティの新・資本論」のサイン会後、旋風の如く帰国▼同日、情報収集衛星レーダー予備機搭載HUAロケット27号機打上げ成功▼9日、農協(JA)は2019年3月までに一般社団法人へ転換し、1954年創設来の変革を承諾▼11日、ベルリン大聖堂にてワイツゼッカー元独大統領(94)国葬。1985年議会演説「荒野の40年」で、若者は敵意ではなく手を取り合い生きる事を学んで欲しい、との言葉が心に残る▼コプトとはエジプトを意味し、エジプトは古都メンフィスを意味する。AD42年頃、新約聖書「マルコによる福音書」のマルコ布教のコプト教。7世紀エジプトはイスラム帝国に征服され、現在信者は1割程度。15日、出稼ぎのリビアにて21人がISILに拘束斬首。殉教者として旅立ったとせめて思いたい▼錦織圭(25)は16日、米メンフィスオープン3連覇。28日メキシコオープン準優勝。世界ランキング4位に▼18日、厚労省は平成26年勤労給与総額4年ぶり前年比0.8%増、実質賃金2.5%減、常用雇用前年比1.5%増と発表。実質経済増加へより所得拡大へと期待する▼19日、理研の桑原篤・永樂元次研究員、最終著者故笹井芳樹氏の「ヒトES細胞から毛様体縁幹細胞ニッチを含む立体網膜作製」の論文が英科学雑誌nature communicationsに掲載▼26日来日の英・ウィリアム王子は、横浜・英連邦戦死者墓地にて献花、天皇皇后陛下と昼餐会、福島県郡山や宮城県石巻、女川を訪問後、3月1日中国へ。2日間に渡る被災地訪問は人々の大きな励みとなる。

 

   2015年 2月号

1月1日、「真鶴の岬の雲に炎たつ海燦めきて初日出でよ」。午後より銀世界。元旦の雪は何故か嬉しい▼2日、オバマ大統領(53)はソニー・ピクチャーズのパロディ映画公開へのサイバー攻撃に、北朝鮮へ追加経済制裁▼5日、トヨタは燃料電池車の関連特許を20年まで、水素ステーションの特許を無期限に無償提供発表。「究極エコカー」の普及を目指す▼7日、仏・風刺週刊誌「シャルリー・エブド」社襲撃、12人死亡。11日、パレスチナ・アッバース議長(79)、イスラエル・ネタニヤフ首相(65)ら50ヵ国首脳とパリ150万人、フランス全土400万人のテロ抗議デモ。14日、同誌は再びイスラム教揶揄を掲載。仏人はライシテ(政教分離主義)と表現の自由を大切にするが▼20日、ISILが湯川遥菜氏(42)、後藤健二氏(47)拘束ビデオを公開し2億ドル要求。欧米はプロパガンダを警戒して映像公開を控え報道。その後ヨルダンを巻き込んでの救出交渉。2月1日後藤氏斬首。後藤氏はクリスチャンとして、報道者として信念と覚悟があったと思うが、過熱報道に巻き込まれ死亡した、トルコ20年在住のコーディネーター高谷一美さん(47)、二人の子供を残しての死はただ痛ましい▼21日、スノーボード世界選手権は鬼塚雅(16)が史上最年少優勝▼全豪テニスは28日、錦織圭(25)8強敗退。31日車イスは国枝慎吾(30)シングルス8度目、ダブルス9度目、上地結衣(20)ダブルス2度目の優勝▼30日、理研は六車恵子氏がヒトES細胞から小脳の神経組織への分化誘導成功を発表。米科学誌Cell Reports電子版に掲載。2010年にマウスで成功し、昨年7月故笹井芳樹氏最終著者で提出。難病治療へ光明。

 

   2015年 1月号

12月3日「はやぶさ2」打ち上げ成功。地球近傍小惑星1999JU3に2018年到着、2020年にサンプルリターン。事業仕分けで予算が不足したが、即座に寄付が始まり、搭載の小型カメラ等に▼5日、NASA有人火星飛行船「オリオン」の無人試験機打上げ成功。宇宙旅行への第一歩▼10日、スウェーデン・ストックホルムにて赤崎勇・名城大教授(85)、天野浩・名古屋大教授(54)、中村修二・米カリフォルニア大教授(60)にノーベル物理学賞授与。ノルウェー・オスロにてインドのカイラシュ・サティヤルティ氏(60)とパキスタンのマララ・ユスフザイさん(17)が平和賞受賞。サティヤルティ氏は「子供の学校へ行く権利と夢を見る自由」、マララさんは「基礎教育だけでなく、高質な中等教育が必要」と訴えた▼11日〜14日、フィギュアスケート・グランプリ・ファイナルがバルセロナで開催され羽生結弦(20)優勝し2連覇。五輪金メダリストの翌シーズンのタイトル保持は史上初。25日〜28日、全日本も優勝し3連覇▼14日、衆議院選挙は自公326議席維持▼16日、マララさんの故郷の州都ペシャワルの学校が襲撃。132人の児童死亡▼19日、理研はSTAP現象を再現できず、検証終了を発表▼写真左の塔のある建物はヴェッキオ宮殿。その前に5.17mのミケランジェロのダビデ像レプリカが立つ。写真右のフィレンツェ大聖堂から右に400m、アカデミア美術館にあるオリジナルは2003年に和紙にて洗浄された。20日、前日より続く群発地震の被害を懸念し、イタリア文化相はダビデ像に耐震対策費20万ユーロを表明▼29日、WHO(国際保健機関)はエボラ出血熱感染者が20,115人、死者は7,857人と発表。富山化学工業の「アビガン錠」などエボラ治療薬に期待する。

 

 

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