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 Paragraph  2018 バックナンバー

 

   2018年 12月号

11月4日、フィギュアスケート・GPフィンランド大会にて羽生結弦(23)が今季世界最高点優勝。ロシア杯はSPを110・53と記録更新、17日優勝▼9日、京都大学病院にて橋淳教授等は、パーキンソン病患者へ第一症例目のヒトiPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞移植▼11日、ISS(国際宇宙ステーション)での実験試料搭載の「こうのとり7号機」のカプセル回収成功。真空構造のステンレス製容器でタイガー魔法瓶株式会社が開発。大気圏再突入を揚力飛行で行い、有人飛行船への開発も期待される▼11日、パリ・凱旋門にて第一次世界大戦終結100周年記念式典。麻生副総理大臣はじめ約70カ国・機関の首脳出席▼13日、大谷翔平(24)ア・リーグ新人王受賞。1995年の野茂、2000年の佐々木、2001年のイチロー以来日本人4人目▼15日、実用数学技能検定1級(大学・一般程度レベル)に、高橋洋翔君(11歳)が最年少合格。飯高茂学習院大学名誉教授(76)との共同研究も行っている▼19日、日産自動車のカルロス・ゴーン会長(64)及びグレゴリー・ケリー代表取締役(62)をゴーン氏役員報酬の約50億円過少記載で逮捕▼22日、宮内庁は仁徳天皇陵とされる大山古墳(大阪府堺市)の発掘現場公開。石敷や埴輪の列が確認▼燃料税値上げで17日からフランス各地でのデモは、24日パリ・シャンゼリゼ通りを埋め尽くす▼藤原道長は京都御所北東の自宅の土御門殿にて、娘威子の立后の祝席で『この世をば わが世とぞ思ふ 望月の欠けたることもなしと思へば』と詠んだ。座興の句は日記「御堂関白記」にも「大鏡」「栄華物語」すら記述はないが、藤原実資が日記「小右記」に記す。千年目の23日、京の木々は錦となり満月は際やかに昇った▼29日、秋田県の「ナマハゲ」等、「来訪神仮面:仮装の神々」・8県の10の伝統行事がユネスコ無形文化遺産登録決定。  <写真にカーソルを合わせ題名表示>

東福寺・京都

高台寺・京都

 

   2018年 11月号

10月1日、ノーベル医学・生理学賞を本庶佑・京大特別教授(76)受賞。「PDー1」を発見し癌免疫治療薬「オプジーボ」(小野薬品)を開発。今の日本の研究者の環境を憂い警鐘を鳴らす▼2日、第4次安倍改造内閣発足▼3日、「はやぶさ2」搭載の独仏共同開発小型着陸機・MASCOTが小惑星リュウグウに着陸。12日、独航空宇宙センターは、予想以上に表面は岩だらけで着陸地点を「アリスの不思議の国」と命名を発表。予想されていた宇宙風化による細かい物質の堆積が見当たらない。45億年前の太陽系の古い炭素に富む始原的天体で、地球接近小惑星1万7千個の1つ。今後の日欧チームの解析に期待▼5日、ノーベル平和賞はコンゴの医師ドニ・ムクウェゲ(63)と、イラクの少数派ヤジディー教徒の権利擁護運動のナディア・ムラド(25)に決定。紛争下での性暴力への取り組み評価▼6日、築地魚河岸は昭和、平成の83年の歴史を抱き閉幕▼10日、夜が僅かに白み始めた4時過ぎ、東にオリオンが横たわり、その下を東から西へ流星。昨夜はりゅう座流星群のピークと思い至る▼11日、豊洲市場開場▼9日〜12日、プラハ・世界オセロ選手権にて福地啓介(11歳)最年少優勝▼6日〜13日開催のジャカルタ・アジアパラ大会にて日本は金45、銀70、銅83、計198個▼17日、藤井聡太七段(16)最年少新人王▼18日、東京都葛西海浜公園と宮城県志津川湾がラムサール条約登録▼19日、国立科学博物館は9月26日の小牧市落下物を46億年前誕生の隕石と発表。「小牧隕石」と国際隕石学会登録申請予定▼26日、北京にて日中首脳会談▼28日、ブラジル大統領選は右派ジャイル・ボルソナロ(63)▼撓わに実った柘榴が口を開け赤い実が覗く。拙宅にもあったが、以前はあちこちの庭にあった。無花果、枇杷、茱萸(ぐみ)。おやつもない時代、子供達は自由に庭に入り込み食べていた。熟れた柘榴を眺めながら、悠閑(のんびり)とした時代を懐かしむ。 <写真にカーソルを合わせ題名表示>

柘榴

 

   2018年 10月号

9月2日、創立200年のブラジル国立博物館が全焼し2千万点の内9割焼失。王宮の老朽化放置が原因とされる。南米最古1万1500年前の人類化石の頭蓋骨「ルジア」や、ブラジルを初め先住民のコレクション損失に研究者達は絶望▼4日、台風21号は京都の神社仏閣や関西空港等に甚大被害▼6日、北海道胆振東部地震。M6.7、震度7。厚真町吉野地区テフラ層(火山灰地質)の山崩れ14平方qに及ぶ。苫東厚真火力発電所の停止で道内全域停電。19日に節電解除▼7日、1822年ドン・ペドロ1世がイピランガで『独立か死か』と叫んだブラジル独立記念日。博物館は記憶保存の為の写真や寄付を呼び掛けた▼8日、全米テニスにて大坂なおみ(20)優勝。錦織圭(28)ベスト4▼11〜13日、ウラジオストクで「東方経済フォーラム」開催。60ヵ国6千人参加し安倍首相、プーチン大統領、習主席など出席▼16日、ベルリンマラソンにてケニアのエリウド・キプチョゲ(33)が2時間1分39秒の世界新記録▼17日、米・スペースX社は、2023年月周回旅行は前澤友作氏の全9席購入を発表▼18日〜20日、平壌にて南北首脳会談▼20日、京都大・斎藤通紀教授、山城知佳氏等のヒトiPS細胞から卵原細胞培養の成功を米サイエンス誌掲載▼21日、28回イグノーベル・医学教育賞は堀内朗医師(57)「座位で行う大腸内視鏡検査ー自ら試してわかった教訓」。22日〜11月4日、「イグ・ノーベル賞の世界展」を水道橋・東京ドームシティのギャラリー・アーモで開催▼23日、ゴルフ米ツアー選手権にてタイガー・ウッズ(42)5年ぶり優勝し通算80勝目▼29日、台風24号が沖縄地方に接近、30日和歌山から上陸し東北へ。最大瞬間風速56.6m/s。鶯が庭に来て動かない。窓には灰色の不思議な形のキノカワガ留まっている。戸外の生き物達も大変だったのだろう。 <写真にカーソルを合わせ題名表示>

キノカワガ

 

   2018年 9月号

8月3日、ジンバブエ大統領選は現職エマーソン・ムナンガグワ氏(75)当選▼5日、インドネシアM7の地震は死者436人。20日M6.9▼9日、アントニオ・グテーレス国連事務総長(69)は、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典にて、「広島・長崎被爆者は、世界の平和と軍縮の指導者となってきた」「長崎が核兵器惨害で苦しんだ地球最後の場所になる様全力を尽す」とスピーチ▼14日、和歌山「アドベンチャーワールド」にて75グラムのパンダ誕生。毎日写真を更新し、ピンク肌に黒い模様が日々鮮明に。同園では16頭が誕生し双子は5組。5年ほどで中国に返され現在6頭▼14日、伊・ジェノバのモランディ橋崩落。43人死亡▼15日、漫画家・随筆家・脚本家のさくらももこ氏死去(53)。「ちびまる子ちゃん」のテレビアニメは、1990年から2年半ほどの休みはあったが未だ放映中▼16日、京都の五山など各地で精霊の送り火。近頃は玄関先で迎え火や送り火を焚く家が少なくなった▼18日から9月2日迄の第18回アジア大会はインドネシアのジャカルタとパレンバンで開催。41競技465種目、45の国と地域、1万1千人参加。、金75、銀56、銅74は中国に次き2位で東京オリンピックの弾みとした。競泳の池江璃花子(18)が金6、銀1で女性初MVP。イスラム教女性着用のヘジャブが今回バスケットに認められる。競技中の危険性からも、中々認可されてこなかったが、昨年アスリート用が開発販売▼18日、コフィー・アッタ・アナン第7代国連事務総長死去(80)。2001年ノーベル平和賞を受賞▼21日、高校野球は大阪桐蔭が2度目の春夏連覇。準優勝の秋田県立金足農業高校の活躍が注目▼31日、アテネにて「魔女の宅急便」等の児童作家・翻訳家の角野栄子氏(83)の国際アンデルセン賞授賞式。「難しい時代だが、地域を越え物語には大きな力があると信じる」と語る▼8月は死者を憶う月。先祖の霊が戻り、大戦を思い出す月。忘れてならぬ事、忘れなくてはならぬ事。その取捨を誤ってはならないと心する月である。  <写真にカーソルを合わせ題名表示>

五山送り火・大文字山(京都)

 

   2018年 8月号

高崎市岩鼻は岩鼻陣屋が岩鼻県となり、明治4年群馬県に統括された、江戸北辺の守りの地。群馬県立近代美術館や民族博物館のある「群馬の森」公園は、子供連れや犬連れで賑わっているが、両側の日本原子力研究所と日本化薬(株)の3個所を合わせた、32万5千坪に「陸軍岩鼻火薬製造所」があった。公園内の「日本のダイナマイトの発祥の地」の石碑に、軍事用、産業用に制作したと刻まれ、森の木々は爆風の防風林であった。昭和49年(1975)、明治百年記念事業の都市公園「群馬の森」開設時、県の依頼で祖父・一郎の絵の大半を美術館へ寄贈。本年の生誕150年の展覧会では、今年上野と兵庫で開催の『プラド美術館展』で展示中の、べラスケスの「メニッポス」と「マルス」の原寸大の模写も展示された。全体に黒く暗いのだが、ベラスケスが描いて270年後の1906年当時はこの様であった。今回プラド展では展示されなかったが「ラス・メニーナス」の模写も、国王夫妻姿も判明せぬほど奥は暗いが、それでもなお絵の迫力、心打つものは充分感じられ、ベラスケスの偉大さが寧ろ感じられる。パリに行くつもりで船でスペインから入り、プラド美術館でベラスケスやムリリョを夢中になって模写をし、予定外にスペインに長居をしてからパリに渡った。当時日本人は珍しかったらしい。4年の間家族に近況を送った沢山の絵葉書も展示された。現在自宅で使っている家具が、絵の中にあるのが面白い▼7月1日、メキシコの大統領・連邦議会・地方の総選挙は、候補者及び関係者133人の殺害があったが、左派が躍進。大統領選は左派ロペス・オブラドール氏(64)圧勝▼2日、羽生結弦選手(23)の国民栄誉賞授与式。人間国宝・甲田綏郎氏(89)が、この日の為に制作贈呈した絽の仙台平の袴で臨む▼3日、ベスト16サッカーW杯対ベルギー負戦。15日仏優勝。歓喜に湧くパリを6時間ライブ中継▼6日、米中互いに25%追加関税発動▼6日と26日に、2004年判決のオウム真理教13人の死刑執行。1989年坂本堤弁護士一家、1994年松本サリン、1995年地下鉄サリン事件。間接的だが夫人の御母堂を存じ上げ、孫の生存に希望持ち、署名活動等されていたのを知るだけに月日を痛感▼9日、気象庁「平成30年7月豪雨」と命名した、西日本を中心とした北海道、中部地方の被害は死者220名、住居全壊5千軒▼10日、タイ北部洞窟の少年サッカーチーム13人全員の救出完了▼11日、日本人初ベスト4期待の全英テニス・錦織圭選手(28)は惜しくも敗退▼16日、ヘルシンキ・米露首脳会談は核軍縮共有▼17日、首相官邸にて日欧は保護貿易牽制の経済連携協定(EPA)署名▼22日、藍色の東京オリンピックは「ミライトワ」、桜色のパラリンピックは「ソメイティ」とマスコット命名。24日、東京スカイツリーや東京タワーが開催2年前を祝し5色にライトアップ▼同日、熊谷にて観測史上最高41・1度。米デスバレーは53度、北極圏も30度越え▼31日、日銀黒田東彦総裁(73)は長期金利上昇容認発表▼同日火星大接近。マイナス2.8等級の濡れた赤瑪瑙の様な火星が、貝塚のあった八幡神社の杜の上で輝く。9時過ぎマイナス2.1級の白輝の木星は西に行き、月が東に昇り、南には0等級の薄黄色の土星。1610年にガリレオ・ガリレイが観測した氷粒子の環が開き今年は観測し易い。前回の大接近は弊紙創刊の15年前で次は17年後。元気に又見られるだろうか。 <写真にカーソルを合わせ題名表示>

湯浅一郎展館内

 

   2018年 7月号

6月3日、168日間ISSに滞在し健康・長寿の医学実験を終えた金井宜茂宇宙飛行士(41)と米露3人の宇宙飛行士帰還▼8日、築地・波除稲荷神社の獅子祭にて100年ぶりに水鎮の船渡御▼8日、イシグロ・カズオ氏(63)に英政府はナイト爵位授与▼12日、情報収集衛星レーダー6号機打上げ成功。安全保障及び自然災害状況を把握▼同日、シンガポールにて米朝首脳会談。朝鮮半島完全核化取り組み等宣言▼17日、ルマン24時間レースにてトヨタ初優勝。準優勝もトヨタ▼18日、高槻、茨木市震度6弱の大阪北部地震。死者4人、負傷者428人。422年前600人死者の慶長伏見地震と同じ有馬ー高槻断層帯と考えられ余震警戒。登校中の児童が学校のブロック塀倒壊で死亡したのを受け、急速に安全調査が行われた。ブロック塀の危険は以前より周知の事であるのに、何故放置されていたかの検証も必須である。知人や家族の住む地で心落ち着かぬ▼茨木市の「キリシタン遺物資料館」は、教科書等掲載されている「聖フランシスコ・ザビエル」像の絵が発見された地。高山右近が高槻藩主時代多くの領民がキリシタンとなった。2014年に島根県津和野町、長崎県平戸市生月(いきつき)島、大分県竹田市4地域の「隠れキリシタンの里サミット」が開かれている▼19日、W杯サッカー、コロンビア戦2対1で勝利。24日セネガル戦2対2、28日ポーランド戦は0対1で負けるもフェアプレーポイントでベスト16進出▼25日、1980年開店の六本木・青山ブックセンター閉店。コンビニもファミレスも無い時代、深夜疲れた心がどんなに癒やされただろう▼28日、ビルの谷間に6月の満月の大きなストロベリームーンが昇り、西に金星、南に木星、月の右傍に土星。東京タワーはサムライブルーに輝く▼29日、初めての6月梅雨明け。夜は未だ爽やかな風が通る▼30日、『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』が世界遺産登録。250年に及ぶ禁教令の宣教師不在時、神道仏教を装い継承し、1865年大浦天主堂にてフランス人神父にクリスチャンを表明しカトリック門下に入った人々を「潜伏クリスチャン」、独自のままの人々を「隠れキリシタン」と学術的に分けているが、英語では共に「hidden christians」。天草の120余の諸島は天草灘に今は穏やかに浮かぶ。 <写真にカーソルを合わせ題名表示>

天草の島々

 

   2018年 6月号

5月2日、絵本作家・加古里子氏(かこさとし/92)死去。昭和電工勤務の傍ら紙芝居等でセツルメント活動し、1959年「ダムのおじさんたち」を出版。1973年に退社し作品は700点を超える。人気シリーズ「だるまちゃん」は1月に宮城、福島、沖縄の被災地を舞台に3冊刊行。工学博士で化学技術士の同氏の科学本は難解を回避せず、且つ子供に興味と理解を持たせる。未来を託す子供達に生涯を懸けた▼3日、ハワイ島・キラウエア火山噴火。4日ハワイ諸島M6.9▼7日、プーチン(65)4期目露大統領就任式▼9日、迎賓館にて安倍首相、李首相、文大統領の日中韓首脳会議。北朝鮮問題等確認する▼14日、1995年米議会採択「エルサレム大使館法」を施行し、在イスラエル米大使館がテルアビブより移転▼14日、邪馬台国の候補地の1つ、纏向(まきむく)遺跡にて2010年出土の2千765個の桃の種は、放射性炭素年代測定にて西暦135〜230年と桜井市纒向学研究センターが報告。古代桃は4p程で固く食用には適さない。卑弥呼等が儀式に使用と推察▼18日、2月に五段、六段と昇段した藤井聡太棋士が15歳9ヵ月で七段へ。61年ぶり最年少記録更新▼19日、英・ヘンリー王子(33)と母堂がアフリカ系米国人のメーガン妃(36)がウィンザー城内の聖ジョージ礼拝堂でロイヤルウエディング。沿道12万人が祝福▼19日、カンヌ国際映画祭にて是枝裕和監督(55)の「万引き家族」がパルムドール受賞▼26日、日ロ首脳会談の安倍総理と共にモスクワ到着した秋田犬「マサル」を、フィギュアスケート金メダリストのザギトワ選手(16)へ贈呈▼26日、タイ・バンコクでのバドミントン団体世界一の女子ユーバー杯に37年ぶり優勝。27日男子トマス杯は準優勝▼玄関先のネズミモチに毎年サザナミスズメの幼虫が来る。山椒の実に似た黒い5oほどの糞に気づくと既に5pの大きさ。3匹は「はらぺこあおむし」の勢いで小さな口で横一列に食べていく。4日後少しだけ葉を残し居なくなった。地中で茶色の蛹になったのだろう。 <写真にカーソルを合わせ題名表示>

サザナミスズメの幼虫

 

   2018年 5月号

4月1日、MLBエンジェルスの大谷翔平(23)が初登板初勝利。その後も投打二刀流で活躍中▼家電等も遠隔音声操作できるAIスピーカーはIoTの重要アイテムで米国では普及率20%、日本は昨年10月に販売開始。3日、アマゾンが限定から一般販売へ。国内普及率は2%だが、総務省「情報通信白書」で今後に期待▼5日、「火垂るの墓」等のアニメ監督・高畑勲氏死去(82)▼13年に早稲田・東大など研究チームが発見した南鳥島付近のレアアースは、世界需要数百年分の1600万トン超えが判明。10日、英科学誌Scientific Reportsに掲載▼14日、シリア・アサド政権の化学兵器使用に、米英仏軍が関連施設を攻撃▼17〜18日、米・パームビーチにて日米首脳会談。北朝鮮拉致やインド太平洋地域問題で合意▼19日、宮崎県霧島連山硫黄山が250年ぶりに噴火▼22日、羽生結弦(23)の故郷仙台での五輪連覇祝賀パレードに、沿道を11万人が埋める。同選手は報奨金1千万円とパレード過剰金1千7百万円を復興支援寄付。同日スピードスケートの木 菜那(25)・美帆(23)も北海道幕別町にてパレードし1万8千人が祝福▼2015年国連採択のSDGs(持続可能な開発目標)は貧困、飢餓等17項目15年間での達成を掲げる。23日、北九州市がモデル都市に選定▼23日、鉄人の愛称で親しまれた衣笠祥雄氏死去(71)▼27日、板門店にて南北首脳会談▼29日、体操全日本・男子個人総合は谷川翔(19)優勝。内村航平(29)11連覇成らず▼ユリノキの7a程の淡黄蘗色の下部に橙色の紋の花片が、新緑の葉から覗き、風に揺れ爽やかな香を漂わせている。エドガー・アラン・ポーの『黄金虫』に登場したように北米産の大木で、花を間近で見るのは難しいらしいが、「みなと図書館」裏の芝公園の木は、枝が垂れ下がり目の前で花々が見える。例年より少し早い花々の訪れである。

百合の木の花

 

   2018年 4月号

3月4日第90回アカデミー賞・メイク・ヘアスタイリング部門を辻一弘(48)受賞。映画『ウィンストン・チャーチル』にてゲイリー・オールドマンの特殊メイク担当▼9日〜18日平昌パラリンピック。アルペンスキー女子(座位)村岡桃佳選手(21)金1・銀2・銅2、アルペンスキー男子(座位)森井大輝選手(37)銀、スノーボード男子(下肢障害)成田緑夢選手(24)金、銅、クロスカントリースキー男子(立位)新田佳浩選手(37)金、銀。計10個のメダル▼11日、7年前仙台は吹雪が止むと、暗闇の街に満天の星が輝き流星が多かった。避難所で余震に怯えながらも、16才の羽生結弦選手は希望の光に見えたという。被災地の人々の忘れえぬ空を、翌年仙台市天文台は地震発生から日の出迄を40分の映像にした。本年の上映は全国30ヵ所▼13日、藤井聡太六段(15)は、対局数、勝数、勝率、連勝数の17年度の4冠達成▼14日、スティーヴン・ウィリアム・ホーキング博士死去(76)。量子宇宙論の開拓者でブラックホールや宇宙起源を研究。21才に運動ニューロン病発症、車椅子と音声合成装置を駆使し、4日も最終となった論文を投稿している。1988年の一般向け「宇宙を語る」は20年間で1000万部、日本でも100万部が購読された。息女ルーシー・ホーキングと共著の児童本「宇宙シリーズ」も岩波書店から6冊出版されている▼14日、独・第4次メルケル内閣発足▼18日、露・プーチン大統領4選▼18日、大阪なおみ選手(20)テニスBNP初優勝▼21日の春分に東京では淡雪が舞い、25日には桜は満開。数日で花の重さに堪えぬかに桜吹雪▼31日、日本初の児童本専門店、名古屋の「メルヘンハウス」が45年の歴史に幕。漫画、雑誌は無く児童本のみ3万冊を置く書店であった。▼31日、今年2度目のブルームーンに月暈。次は2年後、年2度は19年後。その時は伝承の「幸運の前兆」が世界中に満ち溢れて欲しい。

アークヒルズ桜坂

 

   2018年 3月号

2月1日、順位戦にて藤井聡太四段(15)は初の中学生五段。17日、朝日杯にて午前に羽生善治七冠(47)を破り、午後優勝をして六段昇格▼3日、JAXAは電柱サイズの超小型衛星を「SS-520」5号機にて打上げ成功▼「諏訪の海の氷の上の通路は神の渡りて解るなりけり」と『堀川院百首』で源顕仲に歌われた御神渡が5年ぶりに出現。国譲りで出雲から諏訪へ退いた大国主命の次男、建御名方神(たけみなかたのかみ)が対岸の八坂刀売命(やさかとめのかみ)に逢いに走った跡とされる。5日、諏訪大社の摂社・八剱神社拝観式▼14日、笠原彗准教授等は衛星「あらせ」の波動データー解析より、波動オーロラの明減の起源が「プラズマ波動コーラス」であると解明、英科学誌ネイチャーに掲載。予てからの衛星「れいめい」のデーター予測を裏付け▼17日、平昌五輪にて羽生結弦選手(23)が男子フィギュア66年ぶりの2連覇を達成し、冬季五輪1000個目の金メダル。18日小平奈緒選手(31)がスピードスケート500m、21日女子パシュート、24日マススタート高木菜那選手(25)と金メダル。銀5、銅4と計13個のメダルは日本史上最多▼22日、米科学誌サイエンスは、スペインのラパシエガ、マルトラビエソ、アルタレスの3箇所の洞窟で発見された壁画は6万4千8百年以上前と特定し、旧石器時代のネアンデルタール人が描いた可能性を掲載。或いは現生人類のアフリカから欧州到着が2万年早まるか▼25日、第12回東京マラソンで設楽悠太選手(26)が2時間06分11秒。16年ぶりに日本新を更新し報奨1億円▼26日、行方不明の松方コレクションのクロード・モネ「睡蓮ー柳の反映」がルーブル美術館で発見され、松方家から国立西洋美術館に寄贈。修復後来年6月公開と発表▼27日、三菱重工業株式会社とJAXAは、情報収集衛星光学6号機搭載のH-IIAロケット38号機打上げ成功▼28日「シリア人権監視団」は、18日以降のシリア政府軍の東グーダ地区攻撃で、子供147人を含め死者601人と報告▼気が付けば白梅に続き紅梅も満開に。「梅の香を纏いて入りぬ君を見ゆ淡き花片(びら)髪を飾りて」

楽羽亭

 

   2018年 2月号

1月1日、ローマ法王が「戦争の結果」と記し配布したカードは、第二次大戦米従軍カメラマン故ジョー・オドネル氏の、長崎での背中の弟の荼毘を待つ写真。30年前公開されたが、写真の少年は名乗り出る事をしなかった。それも重く受け止めたい▼4日、大発会終値は26年ぶりの高値更新、2万3506円33銭の『戌笑い』スタート▼5日、築地最後の初競り。最高値は大間マグロの3645万円▼9日〜12日、米・ラスベガスにて世界最大の家電見本市(CES)開催。4500社出展し20万人来場。ソニーとホンダのロボットや脳波計測を使った運転の日産、オムロン等49社。トヨタを始めアマゾン、グーグル、マイクロソフト等のデーターを使ったネット操作機能が脚光をあびる。中国1700社▼12日〜17日、安倍首相はバルト3国及びブルガリア、セルビア、ルーマニア歴訪。北朝鮮への圧力強化と中国牽制の経済連携提案▼18日、初の受託衛星・NECの高性能小型レーダー地球観測衛星・ASNARO-2搭載のイプシロン3号機打上げ成功。夜間も地表観測可能で災害観測に期待▼18日、坂本堤弁護士一家殺害から28年。オウム裁判終結▼21日、卓球全日本で張本智和(14)が史上最年少優勝▼22日、朝から雪が降り出し夜半には積雪23p。4年振りの大雪に雪だるまや雪溜りは一週間程残り少しずつ小さく▼23日、草津白根山噴火。訓練中の自衛隊員とスキー客、1名死亡、11人負傷▼28日、米アスペンXゲーム・スーパーパイプで平野歩夢(19)が高得点優勝▼31日、36年ぶりのスーパー・ブルー・ブラッドムーン。21時51分、月が最後の白い光りを残し消えると赤銅色の満月。1時間17分後に左下から白い月が現れ、24時11分に再び満月に。「臘梅の甘き香りに赤い月」

雪だるま

 

   2018年 1月号

11月30日、子宮頸癌ワクチンの有効性を訴える村中璃子氏は、科学誌ネイチャー等主宰の「ジョン・マドックス賞」受賞▼12月5日、羽生善治(47)は竜王を奪還し、史上初の永世七冠達成。藤井聡太四段(15)の存在が大きな原動力に▼6日、IOCはドーピング問題で出場出来ないロシアの個人の参加容認▼8日、ノーベル賞受賞式でイシグロ・カズオ氏(63)は5才までいた長崎で、畳に寝そべり平和推進の「ノーベルショウ」の説明を母親から聞いた思い出と共に、「へいわ」は「ピース」と「ハーモニー」を意味するとスピーチ。母上は被爆されている▼10日、核兵器禁止条約キャンペーン「ICAN」の平和賞受賞式▼17日、金井宣茂宇宙飛行士(41)等、日米露3人搭乗のソユーズ宇宙船の打ち上げ成功▼19日、上野動物園では6月誕生のパンダ香香(シャンシャン)の一般公開開始。抽選倍率40倍▼21日、トランプ米大統領のイスラエルのエルサレム首都の認定を受け、国連緊急特別会合は撤回要求決議を日本を始め圧倒的多数で採択▼23日、気候変動観測衛星「しきさい」と超低高度衛星技術試験機「つばめ」を搭載のH-IIAロケット37号機打ち上げ成功▼28日、米推理作家スー・グラフトン女史(77)死去。1982年「アリバイのA」からアルファベット順にほぼ毎年刊行したが、2019年の「ゼロはZ」が未刊に▼チャールズ1世が命名のチャールズ川、写真手前の右岸はボストン大学が連なり、左岸はケンブリッジでMIT、ハーバード大学。恵まれた研究環境は日本も追随したい▼ボストン美術館は、「オタクカルチャー」の現代アート覇者、村上隆展を開催。ゴッホのヒマワリを模したのか、氏のキャラクター「花」は花片を黄色にして入口の前庭を飾る。今や寿司と漫画が世界を席巻している。

ボストン美術館

 

 

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