Paragraph 2021 バックナンバー |
11月1日、新500円硬貨21年ぶりに発行。偽造防止の工夫がされ2021年度は2億枚発行予定▼8日、政府は入国緩和により海外入国者の待機を3日間に短縮し短期商用、留学、技能実習生の入国許可▼9日、マララ・ユスフザイさん(24)がパキスタンクリケットチームコーチと結婚。2012年、15歳の時に女子教育否定のイスラム過激派に下校中襲撃され一命を取り留めた。2014年ノーベル平和賞受賞した後も平和への発信を続けている▼10日、第2次岸田内閣発足▼13日、藤井聡太棋士が竜王獲得し19歳3ヶ月で最年少4冠達成▼13日、英国グラスゴーCOP26(気候変動枠組条約締約国会議26)は気温上昇1.5度への努力等を採択▼米国セントルイス国際会議「SC21」にてスーパーコンピュータ「富岳」が、15日に4部門で4期連続の1位、17日に機械学習処理能力部門でも1位。18日、コロナウイルス飛沫予測拡散モデルにて理研・神戸大等研究チームは米国計算機学会ゴードン・ベル賞の「COVID-19研究特別賞」受賞▼19日18時3分、月食は98%に。多くの人が空を眺め、目と目が合うと微笑みを交わしながら。全国でのほぼ皆既に近い月食を観測できたのは140年ぶりで1881年12月6日以来。次回同様は2086年11月21日の65年後。その時日本の人々はどう眺めるのだろう▼22日、Web会議サービスの米ズーム社8〜10月期決算は売上高が前年比35%増で10億5080万ドル(約1200億円)、純利益が71%増3億4030万ドル(約390億円)▼23日、アインシュタインの一般相対性理論の構想時の直筆メモ54頁がパリにて1160万ユーロ(約15億円)で落札▼25日、ニューヨーク・マンハッタンで感謝祭パレード。ピカチュウ、宇宙飛行士スヌーピー、ベビーヨーダ等の巨大風船やフロート、マーチングバンドが盛大に復活▼26日、入国者数上限3,500人を5,000人へ緩和▼26日、WHO(世界保健機関)は「オミクロン株」を最高警戒レベル指定▼28日、南アフリカ等9カ国の外国人新規入国停止▼29日、大谷翔平選手(27)が11冠目の「エドガー・マルティネス賞」受賞▼30日、外国人新規入国を原則禁止。同日、ナミビア外交官のオミクロン株感染判明▼各国が規制緩和を進める中、オミクロン株が出現。スペイン風邪は終息に2年ほど掛かった。後少しの辛抱かも知れない。<写真・感謝祭パレード・ベビーヨーダ(ニューヨークU.S.A.)/感謝祭パレード・ピカチュウ(ニューヨークU.S.A.)/カーソルを合わせ題名表示> |
10月4日、自民党の岸田文雄総裁(64)が第100代首相に選出▼5日、真鍋淑郎氏(90)が「気候モデル」確立によりノーベル物理学賞受賞。所属のプリンストン大学では化学、経済、平和と4部門で研究者や卒業生が受賞し、5人の記者会見や祝賀会が連日催され日本の留学生や研究者も出席。同大最古の建物ナッソー・ホールは1756年完成したコロニアル様式で、独立戦争時にイギリス兵が白旗を掲げ、1783年4ヶ月の暫定首都の国会議事堂にもなった。大学の歴史には1876年最初のアジア人卒業生として教育家・折田彦市氏の名がある▼8日、上野動物園は6月誕生の双子のジャイアントパンダをシャオシャオ(暁暁)とレイレイ(蕾蕾)と命名▼10日、パキスタンの核科学者で技術流出疑惑のあるカーン博士(85)がコロナ感染後死去▼11日、「命のビザ」発給を称え、エルサレム市にて「チウネ・スギハラ広場」の記念式典▼18日、パウエル元米国務長官(84)がコロナ合併症で死去▼21日、ショパンコンクールは2位・反田恭平(27)、4位・小林愛実(26)。2日から23日の入賞者コンサートまでコンクールの全てが高画質、高音質で配信。コロナ禍での至福の時に世界中が酔いしれる▼26日、HUA44号機がGPS準天頂衛星「みちびき」搭載し打ち上げ成功▼26日、投打で大活躍の大谷翔平(27)がMLBヒストリック・アチーブメント・アウォード(コミッショナー特別表彰)受賞▼28日、ジュネーブ国際音楽コンクールのチェロ部門で上野通明(25)優勝。この部門での日本人初優勝▼31日、ローマG20は気候変動やコロナ対策を織り込まれた首脳宣言を採択し閉幕。日本は急減したが、他国のコロナ感染増加が気になりつつ10月が終わる。<写真・ナッソー・ホール(プリンストン大学U.S.A.)/カーソルを合わせ題名表示> |
9月1日、デジタル社会形成に向け菅首相公約のデジタル庁が発足▼7日〜12日、独ミュンヘンモーターショーはEUの排ガス規制が厳格化を受けEV車が中心に▼11日、米同時多発テロ事件から20年、首謀者ビン・ラディンは10年後に米軍特殊部隊が殺害。8月末米軍はアフガニスタンから撤退し再びタリバン政権下へ。ツインタワー跡地は慰霊地となり全犠牲者の名が刻まれている。夜追悼の青の2本のライトが空高く灯された▼12日、パラリンピック覇者国枝慎吾(37)が全米オープンテニス車椅子男子シングルスも優勝▼13日、棋聖・王位に加え叡王を獲得し藤井聡太19歳1ヶ月で史上最年少の三冠達成▼16日、ポーランド「第15回リピンスキ・ビエニャフスキ国際バイオリンコンクール2021」にて吉村妃鞠(ひまり)が10歳の史上最年少で特賞グランプリ受賞▼17日、文部科学省は高輪ゲートウェイ駅付近で出土した「高輪築堤跡」を国史跡「旧新橋停車場跡」に追加告知。1872年日本初の鉄道は新橋ー横浜の29q。新橋から品川の2.7qは海上鉄道で、歌川広重(三代)の錦絵に、海を走る蒸気機関車が描かれている。漁船が通る第7橋梁も絵のまま出土。800mの内現地保存が120mを受け、28日、日本考古学協会は世界的に貴重な遺構の完全保存を6度目の要請▼19日、宇宙船「クルードラゴン」は初の民間人宇宙良旅行から帰還。民間宇宙旅行の「元年」となる▼25日、「香港市民愛国民主運動支援連合会」解散。幹部逮捕で実質的活動不可に▼8月11日、オリンピックマークは役目を終え、お台場の海をタグボートにゆっくりと横浜へ曳航されて行った。パラリンピックマークは9月6日に撤去。期間中は藍染めTシャツ姿のボランティアとすれ違う事も多く、コロナ感染者拡大に怯えながらも開催に誇りを持てた。30日、全ての緊急事態宣言と蔓延防止が解除となり、感染者数の激減は神様からの褒美と思う。<写真・オリンピックシンボルマーク・パラリンピックシンボルマーク/カーソルを合わせ題名表示> |
8月8日、難民選手団と205の国と地域から33競技339種目に11,092人選手参加の東京オリンピック閉幕。日本は金27、銀14、銅17▼9日、気候変動と経済社会影響への科学的見解を提言する気候変動政府間パネル(IPCC)は、2030年に産業革命前より1.5度上昇と、前回より予測を10年早め、原因を人間活動と断定▼13日、アメリカとの排他的経済水域(EEZ)に接し国境の島と呼ばれる南硫黄島の北5kmの福徳岡ノ場で海底火山大規模噴火。15日、海上保安庁が直径1q馬蹄形の新島確認。26日東側はほぼ消滅。1904年、1914年、1986年と3回噴火による新島はいずれも数ヶ月から数年で海没。噴火が続き新島が存続できればEZZが少し拡大▼13日、ペルセウス座流星群ピークは日本列島は雨雲に覆われたが、ハワイの「すばる望遠鏡」がライブ配信。星降る夜を堪能▼15日、アフガニスタン・カブールの大統領府等をタリバン制圧。26日、空港自爆テロ。多くの日本人が残されている▼24日、独ドレスデン国立古典絵画館は、フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」の修復完了。巨大なキューピッドの出現で絵の印象が大きく変わる▼25日、日本科学未来館にて、14才で失明したIBMフェローの浅川智恵子第2代館長が就任会見。同氏が発想しコンソーシアムの発起人でもある、カメラ搭載の視覚障害者用のナビゲーションロボット「AIスーツケース」を実演公開▼今まで放映の殆ど無かったパラリンピックを、24日の開幕以来連日観戦。シンボルマーク「スリー・アギトス」の赤・青・緑は心と肉体と魂、曲線はラテン語でアギトス(私は動く)を表す。障害と重度が細かくクラス分けされ、沢山の選手や介添え、大会スタッフの活躍に開催の意義を改めて思う。小学生投票で選ばれたマスコットキャラクターのミライトワとソメイティが、日比谷公園の大きな夾竹桃の花陰に飾られていた。テレビでしか応援できないが、自国開催を感じた瞬間である。<写真・ミライトワとソメイティ(日比谷公園・千代田区)・パラリンピックシンボルマーク/カーソルを合わせ題名表示> |
7月1日、高さ2.7mの「自由の女神の妹」がフランスから到着し米エリス島で除幕式。アメリカ独立記念日の4日まで置かれ、14日のフランス建国記念日に、首都ワシントン駐米仏大使公邸前で米仏親善記念式典が催され、10年間設置される。135年前に贈られた、写真中央リバティ島の「自由の女神」は46m、台座を含め93mに達する。写真の左遠景は海峡に架かるヴェラザノ・ナローズ橋。ニューヨーク湾は海峡の北部をアッパー湾、南部をロウアー湾と呼ばれる。ハドソン川の流れ込むアッパー湾のエリス島やリバティ島付近は、牡蠣や魚介類が豊富で先住民の食料供給地として栄えていたが、オランダが入植しオイスター諸島と命名され、先住民は土地を奪われた。アメリカの歴史を紐解くと、1492年にコロンブスに発見されて以来の、ネイティブアメリカンの悲劇の歴史が浮かび上がってくる。1982年1月1日、エリス島に連邦政府移民局が開設し、船で来たヨーロッパの人々は必ずここを通った。右の建物は病棟。総合に加え感染や精神の病棟もある。麻疹、結核、トラホーム、ジフテリア・・・心を含め徹底的に検査され治療された。62年間で1千7百万人が来て2%は帰国させられた。隔離病棟で900m先の「自由の女神」を眺め、入国出来る日を待ち望む、移民の希望の象徴だったという▼3日、藤井聡太棋聖が史上最年少記録18歳11か月でタイトル防衛し九段昇段▼3日、熱海伊豆山にて大雨による土砂災害。死者22名、行方不明者5名▼4日、東京都議選は都民ファーストが14議席減らし自民が8、立憲が7議席増す▼12日、長崎市長崎半島西海岸三ツ瀬層(後期白亜紀:約8100万年前)から2017年(平成29年)10月に発掘された恐竜の化石は、福井県立恐竜博物館の調査で、全長9mの国内最大級の草食恐竜「ハドロサウルス上科(鳥脚類恐竜)」と発表▼16日、宮内庁・三の丸尚蔵館収蔵の狩野永徳「唐獅子図屏風」や伊藤若冲「動植綵絵」、小野道風の「屏風土代」等5点を国宝▼17日、カンヌ国際映画祭にて濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が脚本など4部門受賞▼25日、安藤忠雄設計の「こども本の森 遠野」開館。寄贈の1万3千冊には、36の在日大使館からも350冊。昨年7月の大阪に続く▼30日、厚労省専門分科会は、武田/モデルナ社ワクチンの接種対象年齢を、18歳以上から12歳以上に了承▼30日、台湾・花蓮港に日立製作所の特急車両12両到着し記念式典。19年に600両、約1千6百億円で契約締結し24年末までに納入完了予定▼ブルーインパルスが5色のスモークを東京の空に描き、23日、東京オリンピックが始まった。13歳のスケートボードの西矢椛選手を始め、19歳の体操の橋本大輝選手など若い世代の活躍も目立つ。試合後選手達は互いに讃え合い、SNSで選手村等、大会準備の素晴らしさを投稿。コロナ禍での開催の是非は分からない。しかし世界平和の体現として、人類に必要だったと認められる日が来ることを祈る。<写真・ブルーインパルス(芝給水所公園・港区)/カーソルを合わせ題名表示> |
6月1日、ファイザー社ワクチン接種をアメリカでの治験に基づき12歳から15歳も承認▼4日、日本より無償提供ワクチン124万回分が台湾に到着し14日より高齢者へ接種開始。16日、ベトナムに100万回分到着。25日、両国への追加とインドネシア、マレーシア、タイ、フィリピンへ各100万回分の提供決定▼6日、全米女子オープンゴルフで笹生(さそう)優花が19歳11ヶ月17日で最年少優勝▼8日、米・食品医薬品局はバイオジェン社とエーザイ社の日米共同開発のアルツハイマー治療薬・アデュカヌマブを「迅速承認」。効果の有無で後日取り消しも出来る。日本は昨年12月に申請▼11日、18年提出の改正国民投票法成立▼11〜13日、イギリス・コーンウォールにてG7サミット。パンデミックの来年終息と、その団結象徴として東京五輪支持表明。台湾海峡、東・南シナ海の平和安定明記。新疆や香港へも言及▼18日、尾身茂分科会会長等有志26人が、五輪開催は無観客が望ましい等の提言▼18日、国連総会にてアントニオ・グテレス国連事務総長(72)再任承認▼19日、イラン大統領選挙は保守強硬派のライシ師(60)当選▼24日、香港・リンゴ日報廃刊しウエブサイトも閉鎖。最終日100万部が完売▼28日、2018年熊本地震被災の熊本城天守閣が修復し一般公開▼29日、イタリア・マテーラG20外相・開発会合にてコロナワクチン提供、食糧支援など採択▼平家物語の敦盛で有名な熊谷直実が築いた西久保城跡地が城山町、屋根職人の代替え地が葺手町。両町の名を取り、元禄4年に建立された葺城稲荷神社は、踏み外しそうな石段の上に鎮座していたが、今年神谷町駅そばに移転し再建立。付近は葺城の森と名付けられ、水が流れ渓流を模す。6月はオカトラノオの花々が、白い花の尾を風になびかせ揺れていた。<写真・丘虎の尾の花(港区虎ノ門4丁目)/カーソルを合わせ題名表示> |
5月2日、野口聡一宇宙飛行士(56)等4人搭乗のクルードラゴンが、米フロリダ州沖着水▼14日、緊急事態宣言は東京都、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県、北海道、岡山県、広島県に31日迄。尾身茂会長(71)はトンネルの先に光が見えた、検査とワクチンが行き渡るまでの我慢をと。23日、新たに沖縄県を加え6月20日まで延長▼15日、中国の火星探査機「天問1号」火星着陸▼18日、英ロイヤルバレエ団で金子扶生がプリンシパル昇格。熊川哲也、吉田都、平野亮一、高田茜に続き5人目▼21日、モデルナとアストラゼネカのワクチン承認▼21日、パレスチナとイスラエルで11日ぶり停戦合意。ガザ地区では254人死亡(子供66人)▼22日、コンゴ民主共和国・ニーラゴンゴ山噴火。3千人が隣国ルワンダへ避難。27日再噴火避難命令で40万人避難▼23日、米・絵本作家エリック・カール氏死去(91)。70言語、5千5百万部発行の「はらぺこあおむし」は、ユニークな製本のため初版印刷は日本。日本でも430万部読まれ、全作品は1億7千万部を超す。街に色の無い戦時下ドイツで少年期を過ごし、豊かな色彩は平和へのメッセージでもある。公式ページに「月光の中 輝く星を捉まえ 虹の画家は 夜空を旅行中」▼26日、スーパームーンの皆既月食。日本各地や海外中継で堪能▼28日、政府はガザ地区に最大10億円の無償支援、インドに5日の55億円加え16億円無償支援決定▼昨年から公園で12本の木柱を並べ、木棒を投げて倒すボウリングの様な遊びを見かける。モルックといいフィンランド発祥で、材質は白樺。カレリア地方の伝統競技のファミリー版で80年代後半に考案され、競技人口は世界で10万人、日本で1万人。ゴールデンウィーク中、静かな都心に家族で楽しむ長閑な声が響いた。<写真・芝公園(港区)・「日本モルック協会」より /カーソルを合わせ題名表示> |
4月1日、青色LEDでノーベル物理学受賞の赤ア勇教授死去(92)▼9日、英・フィリップ殿下薨去(99)▼11日、米・マスターズで松山英樹(29)優勝。日本男子ゴルフ初メジャー制覇▼16日、ワシントンにて日米首脳共同声明。台湾海峡、香港、新疆ウイグル自治区に言及▼18日、ミャンマーにてジャーナリスト北角裕樹氏(45)が虚偽ニュース拡散で再拘束▼19日、キューバ第一書記にディアスカネル大統領(61)就任。ラウル・カストロ氏(89)引退。60年間のカストロ兄弟体制終了となる▼1903年ライト兄弟は36・5m、12秒飛行。その「ライトフライヤー号」の翼の布を搭載し、火星超軽量小型ヘリコプター「インジェニュイティ」は19日、3m上昇し30秒ホバリング、計39・1秒の地球外初飛行成功。4回目の30日は水平266m、117秒の飛行となり実験は次段階へ。20日には二酸化炭素から酸素5.4g生成。将来は水の生成もめざす▼24日、星出彰彦飛行士(52)が国際宇宙ステーション到着。28日船長就任▼27日、恐竜ハドロサウルス科の新種の原始的恐竜「ヤマトサウルス・イザナギイ」を英・科学誌が掲載。北大・小林快次教授(50)と04年淡路島で白亜紀最末期(約7200万年前)地層で発見した岸本真五氏(72)等が会見▼まん延防止等重点措置適用が5日から宮城県・大阪府・兵庫県、12日から東京都・京都府・沖縄県、20日から埼玉県・千葉県・神奈川県・愛知県、25日から愛媛県。東京都・京都府・大阪府・兵庫県は25日に緊急事態宣言へ移行。欧米の感染・死亡率は激減し、アフリカやインド等地域が拡大▼4月に入り庭の池に蛙が産卵に来ると、1週間ほどで小さな黒いオタマジャクシが泳ぎ出す。何匹か池に残った蛙が命を終え白い腹を上に向けて浮かぶと、オタマジャクシが群がり食べる。死して子の栄養源になれるなら満足かも知れぬと思う。<写真・「池の蛙とオタマジャクシ」/カーソルを合わせ題名表示> |
3月1日、水墨抽象絵画の墨象美術家で随筆家の篠田桃紅さん死去。28日が108歳の誕生日だった。和紙に墨、金銀箔、金銀朱泥等で壮大な世界を描いた▼5日、東京・神奈川・埼玉・千葉の緊急事態宣言終了を7日から21日迄に延長▼5〜6日、国際宇宙ステーション(ISS)滞在の野口聡一宇宙飛行士(55)が野口宇宙飛行士が米・キャスリーン・ルビンズさんと、6時間56分の新型太陽電池パネル取付台設置の船外活動成功。NASAはライブ配信中▼9日、国連放射線影響科学委員会(UNSCEAR)は、東日本大震災による福島原発事故の放射線健康影響は低いとの結論を発表▼11日、国立劇場で「東日本大震災十周年追悼式」開催。天皇皇后両陛下と共に午後2時46分黙祷を捧げる▼22日、EU・英国・米国・カナダは新疆ウイグル自治区人権侵害問題で中国へ制裁発動▼23日、スエズ運河で日本の正栄汽船所有、台湾長栄海運運用コンテナ船「エバーギブン」が座礁し運河を封鎖。237隻が運行停止。浚渫作業で29日に運航再開▼25日、東京五輪聖火リレーが福島県楢葉町からスタート▼26日、京都は1200年間で一番早く桜が満開。「日本後紀」に西暦812年3月28日嵯峨天皇が神泉苑で「花宴の節」と記されて以来のデータを大阪府立大が公開している▼29日、3月の満月・ワームムーン(芋虫月)。米国原住民が雪解け後に地面から這い出してくる芋虫達に因んで名付けた。「啓蟄」に似ているが今年は5日。日本の方が春が早いのだろう。スエズ運河離礁作業は引力潮位上昇を考慮し成功▼30日、東京は10年振りの黄砂が観測され視程10km以上。昨年末に拙宅400mに移転した気象庁にて目視観測▼湯河原は箱根外輪山と相模湾に抱かれ、豊かな温泉に蜜柑畑が広がる。近年後継者が減り放置畑もあるが、400年の歴史を誇る農家もある。湯河原町産地の柑橘類は「湯河原みかん」と呼ばれ、50種類以上に及ぶ。3月は一斉に実りの季節となった。以前余り見かけなかった檸檬の、大きな実を付けた木も増えた。家々の甘夏も色づき、道に落ちた実が車に踏まれ爽やかな芳香が溢れた。<写真・「東日本大震災十周年追悼式」(国立劇場・東京)・「檸檬の木」(湯河原・神奈川県)/カーソルを合わせ題名表示> |
2月1日、ミャンマーにてクーデター。国軍がアウンサンスーチー氏等45人以上身柄拘束。国内外で抗議デモが続く▼3日、米露は新戦略兵器削減条約(新START)を5年延長合意▼4日、関東で統計開始の1951年以降最も早い「春一番」▼4日、米・バイデン大統領が外交演説。同盟国との協調強化やイエメン軍事支援停止等述べる▼10日、昨年日本のロケットH-IIA42号機で打ち上げた、アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機「アマル(希望)」が周回軌道投入成功。アラブ諸国初の成功と独立50周年の喜びに沸く▼政府契約のファイザー社・新型コロナワクチン7千2百万人分の内、12日、約20万人分の第1便到着。17日から4万人の医療従事者へ接種開始。21日、第2便にて約22万人分到着▼13日、福島県沖でM7.3。蔵王や相馬で震度6強。東日本大震災の教訓で飛行機とバスが急遽臨時運行。東北新幹線全面復旧は24日▼15日、世界貿易機関(WTO)はナイジェリアのンゴジ・オコンジョ=イウェアラ氏(66)を第7代事務局長に任命▼19日、米・NASA火星探査車「パーサビアランス」が、35億年前に水があり微生物が存在した可能性が高いジェゼロクレーターに着地成功。岩石内の微生物痕跡の採取に期待▼20日、全豪テニスオープンで大坂なおみ(23)優勝▼21日、足利市で山林火災。9日目に漸く鎮火▼2月10日は「ふ(2)きのとう(10)」の日。日本原産で平安時代に既に栽培されていた。母方の杉並の善福寺川近くの庭では、今も毎年蕗の薹が顔を出す。子供の頃、雪に覆われた庭で針のような緑の葉をツンと出してくるのがクロッカス、雪の下には蕗の薹。春到来の合図となり、クロッカス、ヒヤシンス、水仙と庭の花々が彩りを増す。東京に雪は少なくなったが、今も春を告げている。<写真・「蕗の薹」(杉並区)/カーソルを合わせ題名表示> |
1月1日、初めて初詣を逡巡したコロナ禍の年明け。昼迄で東京は例年の6割、地方は3割ほどの参拝者▼1月8日〜2月7日まで埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県に、1月14日〜2月7日まで栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県に緊急事態宣言▼14日、アフガニスタンにて2019年12月に銃撃された、故中村哲医師の肖像切手発行式典。切手には「テツ・ナカムラの人道的活動を記念して」とパシュトゥー語、ダリ語、英語で記載。昨年は「カカ・ムラド(情熱おじさん)」の絵本も発行され広く敬愛されている▼標高8000m以上の14の山で唯一冬季登頂未達成のK2(8611m・世界第2)で、好条件の16日、数十名の登山家がトライ。パキスタン側からのネパール登山家隊が成功▼19日、ドイツはロックダウンを強化し、可能な限りの自宅勤務、日用品購入時や公共交通機関での医療用マスク着用を義務化。「今が予防措置をする時で最優先事項」とメルケル氏▼20日、芥川賞・宇佐見りん氏(21)の「推し、燃ゆ」。直木賞に西條奈加さん(56)の「心淋し川」▼20日、20時32分に上弦の月と同じマイナス10等級程の大火球が流れツイートが賑やかに▼岩手大学及び共同研究チームは猫30匹等5年間の実験結果より、マタタビのネペタラクトール物質が蚊を遠ざけると解明。20日、米科学誌「サイエンスアドバンシズ」電子版掲載▼20日、米民主党ジョー・バイデン新大統領(78)就任式。早期の秩序と平穏の回復を▼22日、批准の50ヵ国に達し核兵器禁止条約発効。核保有国及び日本等「核の傘」国は不参加▼元旦の暗闇の海に茜が差し水平線が染まり出すと、やがて一点の眩い光。6時50分の初日の出から一時間程、空は穏やかに水色に広がり、白く輝く光の道が海面をスルスルと延びてきた。希望はこの様に届けられるのだろう。<写真・初日と太陽の道/カーソルを合わせ題名表示> |
12月5日、ロシアにて新型コロナワクチン「スプートニクV」(ウイルスベクターワクチン)の集団接種開始。米ファイザ社ーと独ビオンテック社の共同開発ワクチン(mRNAワクチン)は、8日・英、14日・米、27日・EUと開始。日本は2月末の予定▼5日、「はやぶさ2」がカプセル分離。6日、オーストラリア空軍協力の下、南部ウーメラ砂漠の荒野から回収。8日、JAXA相模原キャンパスに到着。15日、黒い砂とガスの存在確認。地球外天体のガスの入手は人類史上初。18日、採取の砂が予定の54倍の5.4gと発表。21日、コンテナC室から5oから1pの石を多数確認。リアルタイムの映像で多くの人に感動を。「はやぶさ2」は小惑星「1998KY26」へ2031年到着を目指し飛行中▼16日の大雪で、新潟と群馬県境の関越自動車道で約52時間、2千台以上が立ち往生▼17日、南西の空に三日月の右上に木星と土星が並ぶ。21日、土星はほぼ木星の後ろに。二重惑星に見える「グレート・コンジャンクション(合)」は前回は1623年だが、夜空で観察できたのは1226年以来で794年ぶり。次回2080年は人類が平穏の中で眺められるだろうか▼18日、北海道胆振の「むかわ竜」実寸大レプリカの無料レンタル開始。2019年に新属新種「カムイサウルス・ジャポニクス」と認定された恐竜で、むかわ町の希望と夢のシンボル▼19日、英国は新型コロナウイルス変異株を確認し、感染力が70%高い懸念を発表▼21日、106・6兆円の2021年度予算案決定。新型コロナウイルス対策予備費5兆円、社会保障や防衛も過去最大増▼曾祖父よりの赤坂の家を都市計画で離れ神谷町に移ったのは1976年。その後も周りで幾つか都市開発が行われたが、今回は狭い道路を隔てての開発。毎日震度3ほどの振動で始まる。何本ものクレーンが立ち並び、コロナ禍も休む事無く作業は続けられているが、建物が壊され、今は日光の恵みに預かっている。2023年の完成時、日本一高い高層ビルもある新しい街が、人々に幸せを運んでくれる様にと願う。<写真・令和2年12月17日の夜空/カーソルを合わせ題名表示> |
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